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2018.09.27

押久保政樹

横の繋がりの重要性

最近、若年層の間で退職代行サービスが流行っているという話を聞いて関心すると同時に思うところがありました。
そもそも憲法では「職業選択の自由」が謳われています。誰にも止める権利などあるわけがない。
「上司に切り出しにくい」といった心理的コストが高いのだと思いますが、対面が無理ならば書面で送りつければ良いでしょう。
辞意を示すのはメールでも電話でも良いですが悪質な相手だと受領した事実を否認することもあり得るので、内容証明と配達証明を利用すれば証拠能力としては十二分な訳です。
そうした当たり前のアドバイスが受けられない。つまり若年層の周りに相談相手がいない訳です。

 

別の話になりますが、起業したいという若者も大勢見ました。実現の仕方が分からないという悩みも聞きました。
起業するためには資金は絶対条件ではありません。条件を満たせば各種助成金の制度を利用することも出来ます。
登記しようと思えば法務局に通えば無料で色々教えてくれます。定款にしても0から書く必要はなくて、インターネットで検索すればフォーマットが転がっています。
最近は住所登録できるコワーキングスペースも増えています。大掛かりな事務所を構えるハードルも無い。
どれも煩雑ですが一度経験すれば分かることです。経験者と情報交換することが手っ取り早い。

 

適切な情報にアクセスするにはチャネルが必要です。
そもそも当校の場合、志を持った学生が集まってくるのですから横の繋がりを増やす機会として捉え、積極的に利用して頂きたいと思います。

2018.09.18

押久保政樹

ビジネス実務について

本日、一般社団法人ベンチャー型事業承継代表の山野様と面談しました。
https://take-over.jp/
同法人はアトツギ特化型ベンチャー支援エコシステムを標榜している団体です。
同族経営と聞くと付随する数々の制約が思い浮かびますが、
事業モデルを伺っているうちにそうした古いイメージが払拭され、
現実の事業環境下で現代的でスマートな仕組みを志向されていることが分かりました。
会員同士のフラットな教え合い、U34の若手に門戸を開く方針など、目的とするところは知識の詰め込みではなく、考える力の養成なのだと感じます。

 

何となく、話していると自分の体験が思い出されました。
私はMBAを取得してから会社員として働き始めたので、最初、実務がロジカルではない場面に戸惑いました。
ビジネス現場の意思決定が文字通り声の大きさで決まることは多々ありますし、それは資本の論理ですらありません。
一方で、そうした状況を否定しても始まりません。現実が正解だからです。
課題に直面した時、いつでも立ち返るところはHMBAで受けた考えるトレーニングでした。
間違っていると感じることを受け入れてしまうのか、自分は何もできないと見限ってしまうのか、周りに合わせてしまうのか。
現実を認識して、考えて、行動したことには後悔が残りません。
漫然と生きていると突き詰めて考える機会は中々ありませんが、MBAにしろ業界団体にしろ、同様の問題意識を持つ仲間を得て議論を交わす、そうした場があることは素晴らしいなと思います。

2018.09.10

押久保政樹

スタートアップ企業について

私はミレニアル世代に属するのですけど、

周りを見渡すとスタートアップ企業を就職先に選ぶ同年代も増えてきたなと感じます。

若者の大企業志向が薄まり、本当に自分がやりたいことを考える傾向が出てきたのは個人的に嬉しいことです。

以下に彼らと話して気づいたスタートアップ企業が人を惹きつける要因を書き連ねます。

 

①楽天・サイバーエージェントといったITバブルの頃に現れたスタートアップ企業の経営者が、現在は尊敬を集める存在となっている。

やはり成功体験が可視化されたということは大きいです。目に見える目標があると続く人間が出てくる。

ITバブルが崩壊した当時は色々言われましたが、時代も一巡して評価が固まったということでしょう。

そもそも堀江貴文さんを巡る一連のバッシング/加熱報道を知らない世代も多く「挫折から立ち直り再び第一線に戻ってきたビジネスマン」という好意的な見方を聞いたのが新鮮でした。

 

②スタートアップ企業のエコシステムが回っている。

当たり前ですが誰もラッキーパンチを狙っている訳ではありません。

現在はX-Hub Tokyoのように自治体が主導するアクセラレータプログラムが多数存在します。

スタートアップ企業が成功するために不可欠な資金の出し手・メンターを確保する環境が整備されたことで

言ってしまえば成功するためのルールが在ると見做されるようになりました。

 

③組織がフレキシブル。

とにかくどこも人手不足であり採用時期も随時だったりするので入りやすいです。

リクルーティングも属人的な対応が多いので上手にコンタクトをとればまず話は聞くことができます。

各ポジションが厳密に定まっていないので、交渉によって自分の求める職位を得ることもあるでしょう。

組織のレイヤーが少ないため、マネジメント層にダイレクトに自分の意思を伝えることも可能です。

 

④若手社員が多い。

当然、年齢が近いほど友人は作りやすいです。

良い悪いは別にして大学の延長としての会社というノリはあります。

基本的に上下ではなく横で繋がっているため退職後もそこで培ったネットワークは生き続けます。

概して健全なスタートアップ企業は人間関係が極めて良好です。

 

上記のような要因を意識して取り入れることで旧来型の企業も変わるのだろうと思いますが、

柵に捉われて何もできないまま現在に至るというのが実状でしょう。

なんにしろポジティブな環境に身をおきたいものですね!

2018.09.05

押久保政樹

MBA教育の意義について

はじめまして。押久保 政樹と申します。

縁があり、9月よりNIKKEN MBA lab.に講師として参加することになりました。宜しくお願いします。

最初に、私がMBA教育について考えるところを述べさせて頂きます。

近年は事業環境が目まぐるしく変化しています。

マーケットのシュリンク、果ては消滅も珍しくない光景です。

この背景には産業構造の変化があり、ドラスティックかつ不可逆な時代の波が全ての企業に押し寄せてきます。

諦めムードが漂う企業で感情を殺して働く会社員も多いと思います。

あなたは自分の仕事に意味を見出せていますか?

MBA教育は、器用にフレームワークを用いた綺麗なレポートを作成することが目的ではありません。

自分がどのような問題意識を持つのか。

その問題をどのように解決するのか。

突き詰めると自分がどう生きたいかを浮き彫りにする場がMBA教育だと考えています。

少なくともMBA取得を目指す方は何かを変えたいと考えているはずです。

企業活動の多くはマーケットに依拠することから、一企業・一個人の努力には限界があります。

それでも、会社が立ちいかなくなっても一部門だけはスピンアウトして生き延びるかもしれない。

会社を清算して次のキャリアに進むこともあるでしょう。

考えることで必ず道は開けます。

その場その場で立ち現れる問いかけに真摯に答えていくこと。

そうした思考のベースになるのがMBA教育です。

私はそうした考え方、ひいては生き方ができる方々と関わりたいですし、このような機会を得たことを幸運に思います。

2017.07.27

濱口 健宏

一橋大学講義にて(2)

今回は、学生の意識について書きたいと思います。

 

講義は30人程度でした。みなさんの顔を見ながら話せる人数で、学生との個別会話も楽しめました。ほとんどの学生は一般企業への就職希望で、だからこそ青年社長の講義を受講するのだと教えてくれました。

 

前回ブログでは、
”ある分野について深く学べるいっぽう、広く学べる機会が少ない”と感想を述べました。

 

・広く学ぶ機会が少ないことは学生自身が強く認識しており、それでは社会に出てから困るであろうと、学生が危機感を持っている。

 

素晴らしいことだと感じました。

学生の中でも研究者や専門職、官僚を目指す学生は一定数おり、その彼ら彼女らは専門知識を深く学び、学び癖をつけて他の科目にも展開し、次なる試験に合格するのが標準的な道だと思われます。いっぽう半分以上は一般企業に就職するようです。彼らは言います。数学だけでは多分ダメなんだと。だから、中小企業の青年社長の講義を受講するのだと教えてくれました。

 

私が学生達に何かを伝えられたのか、あまり自信はありませんが、社会は数学で科学的に分析可能であるいっぽう、社会は数学で動いているのではなく人が動かしているのだと伝えました。だから、分析出来ない事象が発生する事は当然であり、これに対する対応力がビジネスの差別化につながるはずだと。行動心理学やマーケティング、データマイニング等による数学的解析技術の進化により人々の行動に対する予測能力は飛躍的に向上し、故に事前に予測できた範囲が広ければ広いほど想定外の事象への対応力は高まるはずだとも。何故なら、想定外として対応しなければならない範囲が少なくなるわけですから。

 

今までは日本の産業界が外資系企業に圧倒的劣位であると言われた分野ですが、これから強くなってくるであろうと期待されます。ま、これら学問も統計学を基礎としており、どのみち数学は必須となるのですが。

 

意外に?謙虚な学生が多い事も印象的でした。上場企業でも有名企業でもない社長の話に真剣に耳を傾けてくれ、私自身興奮しました。

 

彼らの中で、得意な分野とこれから得意になりたい分野、自分にとってどうでもいい分野が明確で、私が講義を行った内容を”これから得意になりたい分野”として設定している学生がたまたま多く集まったからかもしれません。

”人に教える事は、自分が学びを得る最良の機会である”まさに実感した次第です。

 

濱口健宏

 

 

前号ブログについてはこちら一橋大学講義にて(1)

2017.07.27

濱口 健宏

一橋大学講義にて(1)

当校で代表を務めております濱口です。
先日、一橋大学にて講義を行ってきました。

 

講義は、私が経営する日建産業㈱における企業革新と事業再編がテーマでした。中小企業論といってよろしいかと思います。私は関西のいくつかの大学で講師を務めた経験がありましたので、最近の学生が何を考えているのか、コミュニケーションのとり方はどうなのか等について私なりの感覚は持っていましたが、就職で圧倒的な強さを誇る一橋大学の学生は何をどう考えているのか?日々の生活で大切にしている事は何なのか?楽しみにして講義に臨みました。

 

今回は大学の現状と学生の意識について記したいと思います。

 

1.ある分野について深く学べるいっぽう、広く学ぶ機会が少ない。

 

今回の受講対象は経済学部の学生でしたが、彼らの話を聞くと、日常の勉強はほとんどが数学だというのです。経営学は商学部で学ぶものであり、経済学は経済活動を科学的に分析する学問であると教わっていると。

 

私は1993年に大阪大学経済学部を卒業しましたが、同大学は経済学部内に経営学科がある組織で(今でも同じ組織です)、最初の講義に臨むにあたっては生協で関数電卓を購入した記憶があります。2009年から大阪大学大学院で経営学を学んだ時も、定性分析を主とするケーススタディも少し行いましたが、それ以外では数学はついて回りました。少し中途半端な印象です。

 

一橋大学は商学部と経済学部が別にありますから、それだけ深く学べると思います。立派な図書館があり、素晴らしい勉強環境にあるところも魅力です。

 

いっぽう、学部間の壁は高そうで学ぶ分野が限定されそうです。教員の相互交流が少ない事は大きな理由でしょうが、学生の意識もそれに準じており、様々な知識を柔軟に織り交ぜる学際系学問に触れ合う機会の必要性を感じます。一橋大学ですと社会学部がそれになるのでしょうか。一般的には大学院がその使命を担っているのだとは思いますが。

 

2.JR国立駅からキャンパスへの道が素晴らしい。

 

最初に訪問したのは桜の季節でして、両側の桜並木を眺めながら、道幅の広いまっすぐな一本道を進みます。学びたい!の想いを強くしました。街自体が大学に誇りを持っており、大学を大切にしている雰囲気が伝わりました。街の歴史と共に歩んできた大学だと強く感じた次第です。

 

次回は学生の意識について書きたいと思います。

 

濱口健宏

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