2017.07.27

濱口 健宏

代表者ブログ

一橋大学講義にて(2)

今回は、学生の意識について書きたいと思います。

 

講義は30人程度でした。みなさんの顔を見ながら話せる人数で、学生との個別会話も楽しめました。ほとんどの学生は一般企業への就職希望で、だからこそ青年社長の講義を受講するのだと教えてくれました。

 

前回ブログでは、
”ある分野について深く学べるいっぽう、広く学べる機会が少ない”と感想を述べました。

 

・広く学ぶ機会が少ないことは学生自身が強く認識しており、それでは社会に出てから困るであろうと、学生が危機感を持っている。

 

素晴らしいことだと感じました。

学生の中でも研究者や専門職、官僚を目指す学生は一定数おり、その彼ら彼女らは専門知識を深く学び、学び癖をつけて他の科目にも展開し、次なる試験に合格するのが標準的な道だと思われます。いっぽう半分以上は一般企業に就職するようです。彼らは言います。数学だけでは多分ダメなんだと。だから、中小企業の青年社長の講義を受講するのだと教えてくれました。

 

私が学生達に何かを伝えられたのか、あまり自信はありませんが、社会は数学で科学的に分析可能であるいっぽう、社会は数学で動いているのではなく人が動かしているのだと伝えました。だから、分析出来ない事象が発生する事は当然であり、これに対する対応力がビジネスの差別化につながるはずだと。行動心理学やマーケティング、データマイニング等による数学的解析技術の進化により人々の行動に対する予測能力は飛躍的に向上し、故に事前に予測できた範囲が広ければ広いほど想定外の事象への対応力は高まるはずだとも。何故なら、想定外として対応しなければならない範囲が少なくなるわけですから。

 

今までは日本の産業界が外資系企業に圧倒的劣位であると言われた分野ですが、これから強くなってくるであろうと期待されます。ま、これら学問も統計学を基礎としており、どのみち数学は必須となるのですが。

 

意外に?謙虚な学生が多い事も印象的でした。上場企業でも有名企業でもない社長の話に真剣に耳を傾けてくれ、私自身興奮しました。

 

彼らの中で、得意な分野とこれから得意になりたい分野、自分にとってどうでもいい分野が明確で、私が講義を行った内容を”これから得意になりたい分野”として設定している学生がたまたま多く集まったからかもしれません。

”人に教える事は、自分が学びを得る最良の機会である”まさに実感した次第です。

 

濱口健宏

 

 

前号ブログについてはこちら一橋大学講義にて(1)

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