2018.12.19

押久保政樹

経営

海外大学院について

今回はエクストラ記事です。

MBAを検討する際に気になる海外大学事情。ちょうど友人が英国のグラスゴー大学大学院(The University of Glasgow)に留学中なので色々尋ねてみました。蒸気機関の父ジェームズ・ワット、国富論のアダム・スミスを輩出した名門です。専攻は会計修士(MAcc)。

取材協力:公認会計士K

 

Q.進学を決めた理由

A.多くの最先端の会計理論・実務は、欧米の研究者・実務家から発信されている。日本では手に入りにくい研究資料へのアクセスを期待。欧州では一年で修士課程が修了するのも魅力。

 

Q.勉強内容について

A.財務会計、管理会計、ファイナンスはもちろん、監査論、コーポレート・ガバナンス、環境会計、会計倫理など、より専門的な分野まで学べる。

 

Q.受験対策について

A.受験はないが、指定の英語試験で要求水準を満たす必要があるため、その対策は必要。また、大学での一定水準以上の成績が求められる。さらには志望動機書、職務履歴書、推薦状で総合的に合否がきまる。

 

Q.留学生は何割くらい

A.ビジネススクールの修士課程はほぼ留学生と思われる。中国人が多い(数年前から急激に増えてきたらしい)。

 

Q.他に日本人はいるか

A.非常に少なく、会計修士課程では私のみ。

 

Q.周囲のバックグラウンド

A.学部卒業からそのまま入学のパターンが多い印象。経理の仕事をしていた人ももちろんいる。

 

Q.学習負荷について

A.非常に高い。範囲が広いうえ、期末試験の準備期間はほぼないため、毎日の予習復習は必須。また、期中に各科目ごと3,000ワードほどの小論文の提出が求められる。関連する論文を読み込まなければ合格水準には届かない。

 

Q.入ってみた感想

A.単なる知識だけではなく、より本質的な理解(理論背景、会計数値以外の影響、実務と理論の関係性)を得ることができるため、思考力を高める良い機会となりそう。

 

Q.卒業生の主だった進路

A.やはり人気は英国勅許会計士。KPMG, Deloitte, PwC, EYといった四大会計事務所(Big 4)。他は銀行とか金融も多い。

 

Q.欧米での評価

A.会計の分野は、まずは経験・資格(会計監査・税務は独占業務)が優先の世界なので、会計修士であるだけでいきなり高度な仕事につくのは難しい。ただバイリンガルや修士優遇の求人は多いため、差別化のための強力な武器となる。

 

ということでした。海外大学受験となると自分で行動することが大前提になりますが、学びたいことが明確で強い意志があれば是非志望してほしいと思います。

 

 

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